体力検定。
ほとんどの人が学生時代の思い出となっているのではないでしょうか?
ところがもし自衛隊という職業を選んだ場合、あなたは年1回「根性を出して」体を追い込まなくてはならないときがあります。
それが陸上自衛隊の体力検定。その内容といったら・・・、検定というより筋トレでした!
そんな体力検定で私は1級を取りました。
そのとき行っていたトレーニング方法の紹介をしていきたいと思います。
あなたも自衛官になった気持ちで読んでみてくださいね。
陸上自衛隊で行う筋トレ内容紹介
陸上自衛隊は体が資本の職業。
そのため隊員各自が日々努力することにより、高い体力を維持することが求められます。
各隊員が行うトレーニングは大きく分けて以下となります。
- 体力検定共通
- 体力検定戦技
- 部隊における体育訓練
- プライベートのスポーツ競技など
- 自主トレーニング
体力検定(共通・戦技)は年1で行われる、全隊員が受けなくてはならないもの。
また部隊での体育訓練は、仕事の一環として行われる。そしてプライベートのスポーツや自主トレによって自分自身をしっかりと追い込んでいる隊員が多くいます。
さて、今回は体力検定共通について紹介していきましょう。
自衛隊筋トレ内容:体力検定共通
陸上自衛隊で行われる体力検定共通は、とくに特殊なものではありません。まぁ、根性を見せるものといえなくもない内容ですが・・・。
- 腕立て伏せ
- 腹筋
- 3,000m走
※服装はTシャツに短パン、運動靴。
年齢によって得点配分が異なり、1~7級から級外までがある。参考までに20代隊員の1級基準は、腕立て82回、腹筋80回、3,000m走が10分38秒以内。
では、それぞれのやり方を紹介しますね。
腕立て伏せ

2人1組でペアを作り、1人が実施者、相方がサポートとなります。
実施者が腕立て伏せの姿勢をとったら、相方が実施者の頭部真下の床に手をつく。
指揮官から「始め」の号令がかかったら、実施者は体を下げて相方の手に顎をタッチしてから上げる。これで1回。
2分間できるだけ回数をこなす。まさに根性の見せ場!腕立て伏せは各自のペースで行う。
体が上がらなくなってきたら、指揮官や周りの隊員から罵声が飛ぶ。
おらぁ!あきらめんな!
罵声が飛んでも、上がらない体はやっぱり上がりません。笑
2分間たったら相方と交代。
腹筋

腹筋はシットアップ。腕立て伏せのペアのまま実施。
実施者が仰向けに寝て、膝を90度に曲げて立てる。相方は実施者の足の甲を両手で押さえるのみ。
両手を後頭部側で組んで準備よし。
指揮官の号令でスタート。これも各自のペースで行う。2分間とにかく根性を見せるしかありません。
上体を完全に起こすまで上げ、背中がしっかり床につくまで下げてカウントが1回となる。
2分間終わったら相方と交代します。
3,000m走

隊員みんなが嫌がる検定種目がこれ。
やっぱり持続走はキツい!
とくにこれといったやり方はありません。ただのマラソンですね。とにかくいいタイム目指して全力で走るのみ。
では、続いて体力検定に向けた筋トレ方法の紹介です。
体力検定に向けた筋トレ
体力検定突破のための「特殊な」トレーニング方法はありません。
無理をせず、地道に筋トレを継続することがもっとも近道といえます。そしてこの「継続」がなかなかの強敵なんですね。やっぱりみんな途中で止めてしまうんですよ。
ではどんなトレーニングがいいかというと、検定項目をただひたすらやるしかありません。自衛隊体力検定の特徴はとにかく回数と持続走。ほんと、根性なんですよ。

- 腕立て伏せ限界までを3セット
- シットアップ50回を3セット
- 心拍数140以上でのランニング
上記3つを週3日の間隔で継続すれば、1級に手が届くくらいの体力はつくでしょう。
※40代からはやり方を変えよう
上記のトレーニングを週2日に。1日を追い込む日、もう1日を軽めの設定にして怪我防止も意識する。
体力検定に向けたトレーニングを、部隊で「仕事」として行うことはありません。
つまり自主トレによって体力をつけるのが自衛官としての「仕事の責任」となるわけです。
体力がないと部隊でも惨めな思いをすることになるので。誰も助けてはくれません。最後に頼れるのは「自分自身」なんですね。
このように体力的に自立した隊員が、いざという時に国民を守るわけですね。
さいごに
以上、陸上自衛隊体力検定共通についての内容でした。
体力検定共通はとくに特殊なものではありません。世間一般の体力検定とされるものとほぼ同じ。
ちょっとした違いは「根性」だけでした。
年1回、全隊員必ず受けなくてはならない体力検定。
体力検定はまさに自分自身との戦いなんです。
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